『アリス・イン・ワンダーランド』 [movies]
3D版を観たのですが、上映が始まってすぐに通常版でもよかったかも、と思いました。
3Dの映像を観ることに私の目が慣れていないせいか、迫力やスピード感を味わえる一方で、ディティールに凝った衣装や背景、キャラクターの風貌などの美しい映像を隅々まで堪能できなかった部分がありました。
でも、チェシャ猫のフワッフワな毛並みや宙に浮いている感じ、あれは3Dの効果に納得。
チェシャ猫最高!
原作では奇妙奇天烈な夢の中を彷徨うだけだったアリス。19歳になった彼女が再び迷い込んだワンダーランド(=アンダーランド)で使命を課せられ、戸惑いながらも自分の意志を持って行動するようになり…という感じでストーリーは進んでいきました。
心揺さぶられる台詞や驚きの展開はなくても、映像やキャラクターの魅力で十分楽しめる。マッドハッター役のジョニー・デップさんが素敵。物語に膨らみを持たせて、感情を与えてくれるのですよね。
でも、『チャーリーとチョコレート工場』のほうが断然好きだな、というのが率直な感想でした。
◆公式サイト→http://www.disney.co.jp/movies/alice/index3.html
観たい映画 [movies]
『アンを探して - Looking For Anne』
公式サイト→http://www.grandjete.jp/lookingforanne/ (クリックする際は音量にご注意ください)
東京では今月末に上映開始ですが、私の地元の近くの映画館ではまだ少し先…
プリンスエドワード島でのオールロケということで、スクリーンいっぱいに広がる景色を想像していまから胸を躍らせています。
公式サイト→http://www.grandjete.jp/lookingforanne/ (クリックする際は音量にご注意ください)
東京では今月末に上映開始ですが、私の地元の近くの映画館ではまだ少し先…
プリンスエドワード島でのオールロケということで、スクリーンいっぱいに広がる景色を想像していまから胸を躍らせています。
"ICE CASTLES" [movies]
A Movie Remake and a Passing
― International Figure Skating (04/27/2009)
Taylor Firth's diary from the set of "Ice Castles"
― icenetwork.com (04/21/2009)
*Taylor Firthさんのプロフィール*
- http://web.icenetwork.com/skaters/detail.jsp?id=100415&mode=I
映画"Ice Castles"のリメイク版の撮影がクランクアップしたというニュースをIFSやicenetwork.comで読んだり、Buttle Buddiesでも話題に出ていたのを拝見して、久しぶりにオリジナル版のビデオ(去年、テレビで放送されたのを録画したもの)を引っ張り出して観ました。
ICE CASTLES
監督 ドナルド・ライ
出演 リン=ホリー・ジョンソン / ロビー・ベンソン / コリーン・デューハースト / トム・スケリット
テーマ曲 "Through The Eyes of Love" 曲:メイリン・ハミリッチ/ 詞:キャロル・ベイヤー・サガー/ 歌:メリッサ・マンチェスター
~ Story ~
アイオワ州の田舎町に住む少女レキシーは幼いころに母を亡くし父親のマーカスと2人暮らし。ボウリング場とスケート場を営むビューラがレキシーにフィギュアスケートを教えていた。地区大会に初出場したレキシー。観客からは総立ちで拍手を贈られながらも入賞は果たせなかったが、有名なコーチ、マックランドに才能を見込まれ、オリンピックの強化選手として訓練を受けることになる。レキシーに心を寄せる青年ニックもアイスホッケーの選手になるため医大を辞め、プロのキャンプに参加する。夢に向かって順調に進んでいくかに見えたふたりだったが、その前途には残酷な運命が待ち受けていた…
主演のリン・ホリー・ジョンソンさんは1958年生まれ。 1974年全米フィギュアスケート選手権2位、翌年、プロスケーターになり、女優業も開始。 "ICE CASTLES"での演技でゴールデングローブ賞新人女優賞にノミネート。 81年の"007 Your Eyes Only"にはボンドガールとして出演。
― International Figure Skating (04/27/2009)
Taylor Firth's diary from the set of "Ice Castles"
― icenetwork.com (04/21/2009)
*Taylor Firthさんのプロフィール*
- http://web.icenetwork.com/skaters/detail.jsp?id=100415&mode=I
映画"Ice Castles"のリメイク版の撮影がクランクアップしたというニュースをIFSやicenetwork.comで読んだり、Buttle Buddiesでも話題に出ていたのを拝見して、久しぶりにオリジナル版のビデオ(去年、テレビで放送されたのを録画したもの)を引っ張り出して観ました。
ICE CASTLES
監督 ドナルド・ライ
出演 リン=ホリー・ジョンソン / ロビー・ベンソン / コリーン・デューハースト / トム・スケリット
テーマ曲 "Through The Eyes of Love" 曲:メイリン・ハミリッチ/ 詞:キャロル・ベイヤー・サガー/ 歌:メリッサ・マンチェスター
~ Story ~
アイオワ州の田舎町に住む少女レキシーは幼いころに母を亡くし父親のマーカスと2人暮らし。ボウリング場とスケート場を営むビューラがレキシーにフィギュアスケートを教えていた。地区大会に初出場したレキシー。観客からは総立ちで拍手を贈られながらも入賞は果たせなかったが、有名なコーチ、マックランドに才能を見込まれ、オリンピックの強化選手として訓練を受けることになる。レキシーに心を寄せる青年ニックもアイスホッケーの選手になるため医大を辞め、プロのキャンプに参加する。夢に向かって順調に進んでいくかに見えたふたりだったが、その前途には残酷な運命が待ち受けていた…
主演のリン・ホリー・ジョンソンさんは1958年生まれ。 1974年全米フィギュアスケート選手権2位、翌年、プロスケーターになり、女優業も開始。 "ICE CASTLES"での演技でゴールデングローブ賞新人女優賞にノミネート。 81年の"007 Your Eyes Only"にはボンドガールとして出演。
母の日を前に [movies]
テレビで放送された「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」。
今夜も、亡き母をオカンに重ねながら観てしまいました。
2年前、劇場に観に行ったのも母の日の前だったような気がして。
帰りに買ったカーネーションを写真に撮ったはず・・・
ケータイのデータフォルダを探してみたら、やっぱり日付は5月10日でした。
今も生きていてくれたら・・・
懐かしい面影が浮かんでは涙が落ちて、いろんな思いがぐるぐる巡るけれど。
「ありがとうね」
そのひとことにすべてが流れ着く。
産んでくれて、育ててくれて、ありがとう。
"シェルブールの雨傘" [movies]
シェルブールの雨傘 →http://demy.jp/
~ Story ~ フランス北西部の港町シェルブール。自動車修理工場で働く青年ギイと傘屋の少女ジュヌヴィエーヴは互いに惹かれ合い、つつましくも美しい恋を育んでいた。幸せなふたりにアルジェリア戦争による悲しい別れのときが訪れる・・・
ジュヌヴィエーヴ役のカトリーヌ・ドヌーヴ、なんて美しい女優さんなのでしょう!
台詞がすべて歌というミュージカル映画を見るのは初めてでしたが、ドヌーヴの綺麗な歌声にもうっとり。
映画の始まり、タイトルバックというのでしょうか、あの部分からして構図や色彩が洒落ていて、キャストが身にまとう衣裳、街並み、部屋の壁紙やドアetc.、画面の隅々まで目を引く色使いが素敵でした。
なんといっても音楽が素晴らしかった。
とくにジュヌヴィエーヴとギイの駅での別れ。
Mon amour ~♪
Je t'aime ~♪
悲しみのなかで愛する気持ちを切々と歌いあげるあの場面は感動的。
2008年の世界フィギュアスケート選手権、アイスダンスで銀メダルを獲得したTessa Virtue & Scott Moir のFD、"シェルブールの雨傘"。
何度も見たくなるあのプログラム、Tessa & Scott が美しく可憐なジュヌヴィエーヴと実直なギイのイメージに鮮やかに重なって、ますます大好きになりました。
パンフレットもデザインがかわいい
ただ一つ、ジュヌヴィエーヴが母親と話しながら花瓶に活けてリビングに飾っていた花が菊の花だったのにはちょっとびっくり。
~ Story ~ フランス北西部の港町シェルブール。自動車修理工場で働く青年ギイと傘屋の少女ジュヌヴィエーヴは互いに惹かれ合い、つつましくも美しい恋を育んでいた。幸せなふたりにアルジェリア戦争による悲しい別れのときが訪れる・・・
ジュヌヴィエーヴ役のカトリーヌ・ドヌーヴ、なんて美しい女優さんなのでしょう!
台詞がすべて歌というミュージカル映画を見るのは初めてでしたが、ドヌーヴの綺麗な歌声にもうっとり。
映画の始まり、タイトルバックというのでしょうか、あの部分からして構図や色彩が洒落ていて、キャストが身にまとう衣裳、街並み、部屋の壁紙やドアetc.、画面の隅々まで目を引く色使いが素敵でした。
なんといっても音楽が素晴らしかった。
とくにジュヌヴィエーヴとギイの駅での別れ。
Mon amour ~♪
Je t'aime ~♪
悲しみのなかで愛する気持ちを切々と歌いあげるあの場面は感動的。
2008年の世界フィギュアスケート選手権、アイスダンスで銀メダルを獲得したTessa Virtue & Scott Moir のFD、"シェルブールの雨傘"。
何度も見たくなるあのプログラム、Tessa & Scott が美しく可憐なジュヌヴィエーヴと実直なギイのイメージに鮮やかに重なって、ますます大好きになりました。
パンフレットもデザインがかわいい
ただ一つ、ジュヌヴィエーヴが母親と話しながら花瓶に活けてリビングに飾っていた花が菊の花だったのにはちょっとびっくり。
「或る旅人の日記」 [movies]
アカデミー賞の短編アニメーション部門を受賞した加藤久仁生さんの作品、「つみきのいえ」。
Amazonで注文していたのですが、在庫がなく発送は少し先になるとのこと。
一緒に注文していた加藤さんの短編作品集「或る旅人の日記」が届いたので、早速拝見。
寒色系の色が多く使われているのに温かい感じがするのは、手描きならではの味わいでしょうか。
焚火の炎、電車の灯り、窓に射す光、朝日・・・仄暗い画面のなかにポッと灯る暖色がとても印象的でした。
旅人トートフ・ロドルが出逢う不思議な光景。
意識を日常から解き放してくれる、その静かな刺激が心地よいです。
それぞれのお話の最後に綴られたトートフ・ロドルの日記。
その短い文章が、これまたシンプルだけどいい。
映像が与えてくれた感動を広げてくれるんですよね。
音楽も呼吸に合わせてくれているかのようなテンポで、やさしく「幻想の国トルタリア」に誘ってくれました。
「小さな街の映画会」と「月夜の旅人」はとくに好きです。
パステルカラーで描かれた「赤い実」はとても楽しい。
最後の場面は声を出して笑ってしまいました。
届くまで気長に待っていようと思っていた「つみきのいえ」、早く見たくなってしまったじゃないですか。
Amazonで注文していたのですが、在庫がなく発送は少し先になるとのこと。
一緒に注文していた加藤さんの短編作品集「或る旅人の日記」が届いたので、早速拝見。
寒色系の色が多く使われているのに温かい感じがするのは、手描きならではの味わいでしょうか。
焚火の炎、電車の灯り、窓に射す光、朝日・・・仄暗い画面のなかにポッと灯る暖色がとても印象的でした。
旅人トートフ・ロドルが出逢う不思議な光景。
意識を日常から解き放してくれる、その静かな刺激が心地よいです。
それぞれのお話の最後に綴られたトートフ・ロドルの日記。
その短い文章が、これまたシンプルだけどいい。
映像が与えてくれた感動を広げてくれるんですよね。
音楽も呼吸に合わせてくれているかのようなテンポで、やさしく「幻想の国トルタリア」に誘ってくれました。
「小さな街の映画会」と「月夜の旅人」はとくに好きです。
パステルカラーで描かれた「赤い実」はとても楽しい。
最後の場面は声を出して笑ってしまいました。
届くまで気長に待っていようと思っていた「つみきのいえ」、早く見たくなってしまったじゃないですか。
「おくりびと」 [movies]
http://www.okuribito.jp/
観たいと思いながら昨年の上映中には機会を逃していました。
よく行く映画館で再上映されているのでようやく観ることができました。
納棺のシーンのたびに涙があふれてしまったのは、亡き祖父母や母、上の妹を思い出したからというだけではなく、山崎努さんと本木雅弘さん演じる納棺師の、厳かな静寂の中で進められていく一連の所作の美しさへの感動からでした。
淡々と流れるようでありながら、ひとつひとつの所作に慈しみというのでしょうか、すごく心がこもっているように思いました。
平日の午前中の回でしたが3分の2以上埋まっていた客席。
すすり泣き涙を拭う気配を感じながら、一緒にスクリーンと向き合う人たちと何かを共有できたことが仄かにうれしかったり。
ちょこちょこと挟み込まれたコミカルな場面にも和みました。
山崎さんと本木さんのやりとり、間の取り方が絶妙で可笑しくて。
ほかの役者さんたちも、人が生と死のあいだに築いていくものや背負っていくものを巧く出してくださっていました。
石文・・・河原に行って探してみたいなぁ、たいせつな人への気持ちを託せる石を。
たくさん笑って、たくさん泣いた「おくりびと」。
出逢えて良かったと心から思える作品でした。
観たいと思いながら昨年の上映中には機会を逃していました。
よく行く映画館で再上映されているのでようやく観ることができました。
納棺のシーンのたびに涙があふれてしまったのは、亡き祖父母や母、上の妹を思い出したからというだけではなく、山崎努さんと本木雅弘さん演じる納棺師の、厳かな静寂の中で進められていく一連の所作の美しさへの感動からでした。
淡々と流れるようでありながら、ひとつひとつの所作に慈しみというのでしょうか、すごく心がこもっているように思いました。
平日の午前中の回でしたが3分の2以上埋まっていた客席。
すすり泣き涙を拭う気配を感じながら、一緒にスクリーンと向き合う人たちと何かを共有できたことが仄かにうれしかったり。
ちょこちょこと挟み込まれたコミカルな場面にも和みました。
山崎さんと本木さんのやりとり、間の取り方が絶妙で可笑しくて。
ほかの役者さんたちも、人が生と死のあいだに築いていくものや背負っていくものを巧く出してくださっていました。
石文・・・河原に行って探してみたいなぁ、たいせつな人への気持ちを託せる石を。
たくさん笑って、たくさん泣いた「おくりびと」。
出逢えて良かったと心から思える作品でした。